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[aptera_field_log // specimen viewer]APT-310


- CLASSIFICATION
- 不定形存在 / スライム分裂型
- STATE
- 観察継続中
- NAME
- shujulla
- APTERA_NOTE
とても背が高い 緑の鞘に、トップハット、白いリボン 一見、すらりとした植物のようだが ── 違う 近くで覗けば、輪郭はどろりと不定形 要するに、洒落た身なりをした、でかいスライムだ 身なりだけは、いつぞやの紳士に通じるものがある
縄張りの主、らしい だが大きいことに、いったい何の意味がある? これだけ伸びておいて、見えるのは梢の上の空ばかりだろうに ── ああ、それと、美意識だけは無駄に高いようだ
名がある。「シュジュリャ」というそうだ 文字にする分には、どうということはない ところが声に出すと、なぜだか妙に癪に障る 住民どもは諦めて、てんでに渾名で呼んでいる ── スズ、ジュジュ、ラーちゃん 好き勝手なものだ
縄張りのなかで大きくいられるのは、一体きり ときおり身を分け、小さいの ── shulime ── を増やす 小さいほうは大きいほうに従っている。たぶん だが見るがいい、大きいほうは一本きり、小さいほうは増える一方だ 小さき者の寄り集まりが、いつか大きいものを呑む ……縄張りを出た shulime が育つという噂は、聞かなかったことにしておく
aptera_field_log // margin notes
aptera-notes.com/specimen/shujulla